闇第二章

 

 

わたしもかっては「人間」と呼ばれた時期もあった。

しかし。

わたしは人間を捨てた。

なぜ?

わたしは知ったのだ。

「人間」という種のあまりの傲慢と愚かさをな。

だからわたしは人間を捨てた。

そうしたら闇が来た。

あたり一面の「闇」。

その闇の大陸でわたしは誓った。

「人間」という種を宇宙から消す。