『ラーメン大好き小泉さん』聖地巡礼

(講演日=2018年6月15日)

 

 

 

 

 2018年3月上旬。
 わたしは小雨降る中、東京都&秋葉原を小走りで急いでいた。
 目的はまんだらけ秋葉原店、しかしわたしが用のある物件はまんだらけではなかった。

 わたしが急いでいたのはまんだらけの隣にあるラーメン屋に向かうためである。
 ふだんわたしはラーメンを食べない主義である。
 健康ヲタクであるわたしは「ラーメンは塩分が多すぎる」として食べないことにしているのである。

 しかし今回は違った。
 なんといっても2018年冬アニメの人気作『ラーメン大好き小泉さん』に登場した『野郎ラーメン』で「豚野郎」というラーメンを食すこと、それが今回の目的であった。

 2018年1~3月期。
 わたしは『ゆるキャン』と『ラーメン大好き小泉さん』というふたつのアニメに夢中になった。
 このふたつのアニメはわたしには非常に対照的に見える。

 『ゆるキャン』は女子高校生5人のキャンプの話なのであり、「山梨県や長野県などの地方が舞台」「スロウフード(食材に気を配り、丁寧に調理をして健康に良い食事を心がける主義)がメイン」。

 『ラーメン大好き小泉さん』は女子高校生4人の放課後食べ歩きの話であり、「東京&大阪&名古屋といった大都市が舞台」「ファーストフード(短時間で調理が可能であり、注文してからすぐ食べられる手軽な食品や食事を摂る主義)がメイン」の作品である。

 わたしがより『ラーメン大好き小泉さん』のほうに魅了されたのは「都会的」「ラーメンというファーストフード」により親近感を覚えたからであろう。
 わたしは18歳で東京へ出てからほとんど10年間以上東京から出なかった人間であるから、都会的な『ラーメン大好き小泉さん』のほうに魅せられるのは当然の成り行きであった。
 
 実をいうとわたしは「自然」というものにほとんど興味がない。
 ここら辺がわたしが『ゆるキャン』の聖地巡礼に全く興味を示さなかった理由に思われる。


 さて、野郎ラーメンのマークはなんとコレである↓

 

 怪しい。
 何とも怪しい。
 まっとうな飲食店ではないのではないだろうか。。。??

 そんな疑念が頭をもたげる。
 やがてまんだらけ秋葉原店に到着、その隣に「野郎ラーメン」を発見した↓

 

 「栄養満点」などと書かれた看板は間違いなく小泉さんが入った店であることを如実に示している。
 わたし「この店で小泉さんが「豚野郎」を喰ったのか。。。」と感慨に耽りながら、わたしはガラリと入り口を開けた。

 お兄さん「へい、らっしゃーーーーーーーい!!」

 やたら元気の良い声が店内にコダマする。
 まず自動販売機で食券を買う。
 豚野郎一丁1080円。

 意外と近代的なシステムにわたしはホッと胸をなでおろした。

 わたし「なんだ、怪しい店ではないじゃん。良かったのう。」

 カウンターに座り、食券をお兄さんに渡す。
 お兄さん「豚野郎入りまーーーーーーす!!」

 まるでわたしが豚野郎と呼ばれたかのような奇妙な錯聴(さくちょう)にわたしはくらくらと酩酊感を味わっていた。

 お兄さん「へい、豚野郎一丁!!」
 
 早い。
 物凄く早い。
 もう豚野郎が出来たのだ。
 これが「豚野郎」↓

 

 わたし「なんだか二郎のラーメンに似てるな~。。。」

 嫌な予感がしたが、まずスープをすする。
 そんなにしつこくない。
 
 次に豚肉を喰ってみる。
 これが意外と旨い。
 こんな旨い豚肉を喰ったのは久しぶりである。

 次にいよいよ麺を喰う。
 その前ににんにくをかけてみることにした。
 にんにく↓

 

 遠慮なくドバッ!!とにんにくをかける。
 にんにくの強烈な臭いが立ち込めてくるようだ。

 わたし「いくぞーーーーーーー!!」
 「ずるずる!!」と麺をすする。

 わたし「へー、これ食べやすいじゃん。」
 豚野郎の麺は意外と太くコシがある。
 しかし食べにくい麺ではない。

 わたしはどんどん麺をすすってゆく。
 スープをゴクゴクと飲む。
 にんにくをガリガリと味わう。

 そのハーモニーがまさに「豚野郎」にしか出せない独特の食感を醸しだしていた。

 わたし「うはー!!」

 なんと完食。
 10分もかからなかった。
 意外と旨かったのだ。
 この「豚野郎」は。

 わたしはアニメの小泉さんと同じように汗を拭きながら、食後の幸福感を味わっていた。
 わたし「はあー。。。」

 さて読者の諸君、「野郎ラーメン」は二郎のラーメンと似ているがもっと繊細な味のラーメンだとお勧めしておこう。
 諸君がアキバへ行くときは、ぜひ野郎ラーメンにお立ち寄りくださりたまへ。
 わたしももう一回は行く予定である。

 それでは「野郎ラーメン」の存在を教えてくれた小泉さんと小泉さんのスタッフに敬意を表しながら本日の日記を締めさせていただく。


 小泉さん↓



 小泉さん 「視聴者のみなさん、ラーメンを食べるたびにわたしのことを思い出してくださいね。わたしは東京の街をさまようラーメンの妖精、また、いつかどこかのラーメン屋でみなさんとお逢いできることを願っています。。。さようならみなさん、さようなら。」

 「♪もう 平(たい)らげて 平(たい)らげて
もう 平(たい)らげて
さあ この 温もりを~
全部、 残さないで、
二度と 冷さめないように~~~♪」



 (了&合掌)

 

(黒猫館&黒猫館館長)