エイリアンVSプレデター

(2004年アメリカ映画)

 

監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン

出演:サナ・レイサン
ランス・ヘンリクセン
ラウル・ボヴァ
 

 

 

(かーーーーん!)←ゴングの音。

土野雨郎「く・・・くえーーーーー!!この興奮!この感動!まさに対決ものの醍醐味!!「エイリアンVSプレデター」!!血湧き肉踊る映画の登場だす!!」

映画おたく「土野・・・ふッ(微笑)・・・微笑ましいな。まるで「ゴジラ対メカゴジラ」に感動する小学生レヴェルってか。」

土野「な?・・・なんだす!?わだすは「ゴジラ対メカゴジラ」も好きだすよ!!」

黒猫館館長「わたしも土野君に同感だ。ゴジラ映画では「ゴジラ対メカゴジラ」のような「対」シリーズのほうが、平成になってからの「VS」シリーズよりもわたしは好きだぞ。」

おたく「館長さんよ・・・またいきなり出てきて俺らに議論吹っかける気?、、、いつものパターンにしたいわけ?」

館長「別におたくの諸君に議論を吹っかけているわけではない。ただ君たちのひとを見下したような態度が少々気になっただけだ。」

土野「ふはーーーーー!!さすが館長さまっ(涙)!!今度ハッテン場に招待・・・(ボコッ!)」←殴られる。

おたく「で、館長さんよ、出てきたからにはまずあんたの意見を聞こうか。そうさ。この「エイリアンVSプレデター」についての意見だよ・・・」

館長「わたしはこの映画を良く出来た娯楽映画だと思っている。これはこの映画に対する最大級の賛辞であると思っていただきたい。一片の皮肉も含んでいない。」

おたく「それでもサイト管理人かよ・・・へッ!・・・この映画が良くできた映画とはねえ・・・」

館長「反論があるなら受けてたつぞ。おたくの諸君。」

おたく「まずこの映画は「プレデター主役の映画」であり、エイリアンの存在そのものが貶められているわけよ。なにが「宇宙トカゲ」だよ・・・」

館長「それは仕方がなかったのではないかな?おたくの諸君。プレデターが知性を持った高等生物なのに対してエイリアンはいわば「宇宙の猛獣」であるわけだからな。プレデターが「獲物を狩る」性質を持った宇宙人である以上「猛獣」であるエイリアンを狩るのは当然の展開だと思うが。」

おたく「館長さんよ、、、おれらエイリアン・ファンにケンカ売りたいわけ?ギーガーが創造したエイリアンの悪魔的な美学がこの映画からは微塵も感じないわけよ。」

館長「ちょっと待った。「エイリアンの悪魔的な美学」とはどういう美学なのかね。説明願おう。」

おたく「言わずと知れたリドリー・スコットの第一作「エイリアン」の世界だよ。あの緊張感・恐怖・異様さ・・・それらすべてを総称して、俺らは「エイリアンの悪魔的な美学」という言葉を使ったんだよ・・・」

館長「それはリドリー・スコットの「映画としての美学」のことだろう。「キャラクターとしてのエイリアン」に「美学」があったとはわたしには思えんな。
それではおたくの諸君、この「エイリアンVSプレデター」もリドリー・スコットに監督させれば良かったといいたいのかね。それはちょっと暴論だと思うが。」

おたく「・・・館長さんよ。あんたと俺らは価値観が違うらしいな。」

館長「それは当たり前のことだろう。100人いれば100通りの価値観がある。」

おたく「とにかく俺らはこの映画「エイリアンVSプレデター」をエイリアンの映画とは認めない。」

館長「だからこの映画は「エイリアンの映画ではなく「エイリアンとプレデターの映画」だと言っておるだろう。」

土野「さすが!館長さま!!今回は館長様の勝ちだすな!!」

おたく「ケッ・・・いいのよ・・・わからんやつには永遠にわからないさ・・・この映画が「クズ」だってことがな。」

館長「おたくの諸君。負け惜しみは止めたまえ。この映画は第一級の娯楽映画だ。」 


(かんかんかんかーーーーーーン!!)
←終了のゴングの音

 

 

<映画の評価>

土野雨郎 95点
映画おたく 25点
黒猫館館長 80点

 

<各討論者の得点> 

土野雨郎 55点
映画おたく 30点
黒猫館館長 85点