『サバト〜超変態世紀末虐待史〜』  

 

  

三和出版発行。1985年11月15日初版。角背ソフトカバー。SMマニア11月号増刊。(雑誌) 

 本書を「風俗」の部屋に入れて良いのかどうか迷ったが、SM雑誌の増刊号であるから便宜的に「風俗」の部屋に収録する。

 冒頭の中森明菜風女子のスカトロ写真から変態系アダルト雑誌と間違われそうな本書であるがなかなかどうして本書は「超変態世紀末虐待史」の副題に見合った本格的異端文化研究雑誌となっている。
 まず執筆人が非常に豪華で現在ではとても考えられないラインアップである。あのドラック研究家として知る人ぞ知る青山正明やボンデージ研究家・秋田昌美、さらには当時ニューアカの旗手として名をはせていた栗本慎一郎のバタイユ論などが収録されている。

 わたしとしてはあの伝説的フリーライター・蛭子神建と怪奇漫画家・日野日出志のコラボ小説「花いちもんめ」を推したい。
 その他にも妊婦緊縛写真や女子学生切腹の図、死体写真など内容は盛り沢山、まさしくバブルのあだ花として咲いた異端雑誌というにふさわしい。

 なお、筆者は本書を東京神保町のセコハン店でゾッキ本としてバブル末期の時期に買った。値段は確か300円程度だったと思う。いまではしっかりした値段がついてしまっているので、「ゾッキ本は高くなる」という古書界の定説を読者諸氏にもしっかり肝に銘じてもらいたいものである。

 最近ではめっきり出なくなってしまったが、アダルト系古書店に行けば意外と安く入手することも可能である。

 

(黒猫館$黒猫館館長)