『体道・日本のボディビルダーたち』

 

 

 

矢頭保著。ウェザヒル出版刊。初版1966年11月23日発行。カバ完本。序文三島由紀夫。

 ゲイ写真界の第一人者である矢頭保の最初期の作品集が本書。文字通り筋肉隆々のボディビルダーの写真を収めた一冊である。なお、矢頭保にはもう一冊、『裸祭り』という著作がある。

 本書をゲイ関連書籍の枠に入れることも出来るであろうが、本書に収められたボディビルダーたちの姿は、三島由紀夫の言葉を借りれば「古代ギリシア的な美学的基準」で観るのが正当な見方である。故に本書をわたしはゲイ関連書籍とは扱わない。立派な芸術写真集として扱う。

 さて本書には序文を書いた三島由紀夫自身の写真が二枚収められている。三島はこの二枚を建築における「逆柱」(わざと調和を乱すために建築物に挿入する柱のこと)と揶揄しているが、なかなかどうして立派な肉体である。

 さて本書は最近、めっきり出なくなってしまった本であるが運が良ければ5000円程度で入手することも可能である。

黒猫館&黒猫館館長