出口のない海

 

監督 佐々部清
脚本 山田洋次
原作 横山秀夫

出演 市川海老蔵
    伊勢谷雄介
  上野樹里

 

 

(カーン!)←ゴングの音

土野雨郎「なんという、、、なんという、、、期待はずれ・・・」
映画おたく「どうしたのよ??オサーン・・・」
土野「壮絶な日本軍の秘密兵器!人間魚雷回天!その壮絶な戦いを描くはずがこの終わり方では・・・・くーーーーーー!!」
映画おたく「おまえさ、映画は「壮絶」であればイイってもんぢゃないのよ。」
土野「しかし!この終わり方は納得いかんだす!!主人公の並木が回天で特攻の末に壮絶に散華!という終わり方ならまだしも「岩に挟まって」死ぬとは、、、情けないだす!!」
映画おたく「・・・おまえさあ、「散華」なんて言葉を意味わかって使ってるわけ?・・・まあそれはいい。それぢゃあ、壮絶に「爆発して終わり」のほうが本当に良かったと思うか?オサーンよ・・・??」
土野土野「わだすとしてはそちらの終わり方のほうが!カタルシスがあってイイだす!!」
映画おたく「単純すぎるな。なぜ回天が最後の最後で故障したのか、よく考えてみ?「お国のために死ぬ」ということはこの時代ではむしろ栄光だったのよ。その栄光をあえて挫折させる、つまり主人公の並木にとってはこの終わり方のほうが残酷だったと思うが。」
土野「しかし!やっぱり納得いかんだす!!」

黒猫館館長「今回はわたしも土野君の意見に賛成だぞ。」
映画おたく「館長さんよ、またもっともらしいごたく並べたいわけ?」
館長「わたしも土野君と同じでこの映画はエンターティーメントとしてどうか?と感じた。もちろん最後の終わり方についてだ。」
映画おたく「戦争映画はエンターティーメントでなくてはならない、館長さんよ、それがあんたの持論なわけだな。しかし「戦争」というものがエンターティーメントにはなりえない現代の状況をどう考えるわけ?」
館長「「現代の状況」を映画に持ち込んでも必ずしも「現代の状況」が映画に反映されるとは思わないがどうだ?おたくの諸君。」
映画おたく「館長さん・・・なにが言いたいのよ・・・・」
館長「つまりだ。現実のリアルと映画のリアルは違うということだ。」
映画おたく「すると映画は現実から遊離した、まるっきりの荒唐無稽でいいというわけ?」
館長「そういうことではない。ただ「娯楽の要素」は映画から外せないということをわたしは言いたいだけだ。」
映画おたく「館長さん、今回のあんたの結論はちょっと苦しいな・・・(ニヤリ)」
館長「ふぐぅ・・・」
土野「館長様!河豚なら買ってくるだす!!」
映画おたく「この馬鹿オヤジ!!(ボカッ!)
土野「キュイーン!!・・・・バタッ。」

 

 

(映画の評価)

土野雨郎 30点
映画おたく 75点
黒猫館館長 60点




(勝敗)
(点数は三人の合計が100点として三人にそれぞれ割り振られる。)

土野雨郎 20点
映画おたく 50点
黒猫館館長 30点