ミリオンダラー・ベイビー

 

監督・製作 クリント・イーストウッド
脚本 ポール・ハギス
音楽 クリント・イーストウッド
原作 F・X・トゥール

出演 クリント・イーストウッド
ヒラリー・スワング
モーガン・フリーマン


2005年アメリカ映画

 

 

 

(かーん!←ゴングの音) 

土野雨郎「ほ・・・ほえーーーーー!!ほえ!ほーーーほっほっほーーーー!!!」
映画おたく「なにまたコーフンしてんのよ、オサーンよ。」
土野「キレイなおねえちゃん同士がボッカボカと殴りあう・・・なんという華麗な!華麗な!
女子ボクシングの世界!!ほえーーーー!!!」
おたく「おまえなー、女子ボクシングを『好色なマナザシ』で見てるな・・・」
土野「『ほえー!!『好色なマナザシ』とは!!心外だす!!ボクシングはあくまで清純なスポーツの世界!!決してそのような・・・!!しかし!や・・・やはり、、、ほえー!!」
おたく「この野郎!!おまえのような奴がいるからいつまでたっても女子の格闘技がヘンな眼で見られるんだ!!」
黒猫館館長「そのとおりだぞ。土野君。」
土野「ほえッ!館長様!!(たちまち正座!)」
黒猫館館長「女子ボクシングはもうすでに一般に普及しているメジャーなスポーツだ。事実日本の東京には女子専用のボクシングジムがあるそうだぞ。」
土野「ほえー、そうだったのだすか、、、くー!血と汗と涙を飛び散らせながら自らの夢を追う女子ボクサーたち!!その姿はあまりに美しいだす!!」
おたく「おまえまだなにか勘違いしてるな・・・」
館長「まて、みんな。そんなことより本日の映画はなんだ?」
土野「女子ボクシングを描いた傑作映画『ミリオンダラー・ベイビー』だす!!なんとアカデミー賞四部門受賞だす!!これが傑作でなくて何!?ほえー。」
おたく「おまえなー、賞とれば傑作ってわけじゃないのよ。」
館長「よろしい、土野君、この映画の見所は?」
土野「ほえ!まず前半の壮絶な女子ボクシング、そしてサクセスストーリー、しかしそれだけでは終わらない後半の熱いヒューマンドラマ!!ラストでは涙がちょちょぎれるだす!!」
おたく「問題はそこよ、そこ。」
土野「ど・・・どこだす!?」
おたく「前半のサクセスストーリーと後半のヒューマンドラマが分断されていれば、一本の映画として筋が通ってないということにならないか?オサーンよ。」
土野「く・・・・・・くひーーーーー!!!鋭すぎる突っ込み!!!しかし!!事故で寝たきりになった主人公をかってのトレーナーが、という展開に不自然なものはないと思うだす!!」
おたく「本当にそうか?・・・「ボクシングの試合の途中の事故→骨折→寝たきり」この展開が唐突すぎるのよ・・・オサーン・・」
館長「みんな、まて、要点を整理してみよう。『ミリオンダラー・ベイビー』の前半と後半は違う話のようにみえる。しかし前半と後半になにか共通項があれば筋の通った映画ということになる。こういうことだな?土野君とおたくの諸君。」
土野「ほえー、、、さすが館長様、そのとーりだす!!」
おたく「そのとーり。」
館長「さて、この映画『サクセスストーリー』で終わっていたらどうだったと思う?すなわち主人公がチャンピオンになって終わり。」
おたく「それじゃ、凡百のボクシング映画と変わらんな。主人公が女というだけで。」
館長「それではやはり試合中の事故という展開、そして植物人間という展開は妥当だったのではないか。」
おたく「いや、それも『ロッキー』の焼き直しだ。主人公が負けて終わり、のバリエーションだな。」
館長「それでは事故に至る伏線はなにもなしか?」
土野「・・・館長様!こう考えてはどうだす!?監督のイーストウッドはボクサーというものを従来の映画よりリアルに捉えてみたかったのでは!!そこで「事故」という展開が!!ボクシングに事故・怪我は付き物だすから!!!」
おたく「オサーンよ、おまえにしてはよく考えたな。ちょっとこじつけ臭いが。」
館長「うむ・・・なかなか説得力のある説だ。しかし本当にそうだったかはイーストウッドに聞いてみなければわからんな。」
おたく「画面から感じられる情報がすべて。土野の言う説は感じられなかったな。」
土野「いや!ありありと感じられただす!特に主人公が鼻をへし折られるシーンなど!!」
館長「では今回は土野君の説とおたくの諸君のアンチ説を二分して引き分けといくか。」
土野「く・・・くひーーーー、ひ、ひきわけーーーーー、、、くやちい!!」
おたく「オサーンよ。せめて俺たちにノックアウトされなかっただけでもありがたいと思えよ。」
館長「土野君がこのコロッセウムで事故って寝たきりになったら大変だからな。(笑)」
土野「ほ・・・ほえーーーーーなんというきびちいお言葉!!ほ、ほ、ほえほえ穂エーーーーーーーーーーーーーー!!!」 

 

 

☆成績☆

 

引き分け 土野雨郎 33点
引き分け 映画おたく 33点
引き分け 黒猫館館長 33点