『臨床的獣姦学入門』

  

華房良輔著。カイガイ出版刊。初版昭和51年10月25日。カバ帯完本。角背並製。 

 あのカルト的出版社「カイガイ出版」の代表的奇書が本書。副題が「高級知的戯論文」というのだから一応「論文」なのであろう。
 本書は1>理論編 2>実践編 3>付録「犬・猫・ねずみ・はとの食べ方」の三部構成で成立している。硬派な読者なら理論編を熟読し獣姦の歴史・精神について学ぶべきであろうが、なんといっても圧巻は実践編。ミミズ・タコ・蜂・ワニ・象等、各種動物との獣姦の仕方がこと細かく記してある。これがまた尋常ではない気持ち悪さ溢れる方法が満載で気の弱い人は読むだけで吐き気がしてくるだろう。
 さらに付録では犬や猫の「食べ方」も披露。総じて悪趣味の極地が生んだ怪書といえるだろう。好事家の中でも「ツワモノ」を自称する方は本書に挑戦してください。