正倉院以来の仏教建築の原点国境を越えた心意気の結晶

本堂紹介

日本・カナダ合作により実現したログハウス本堂

 東大寺(奈良)の正倉院に着想を得て、ログハウス建築(丸太組み工法)を考案。本堂は高さ約9m幅約11.5m奥行き14.5m。カナダバンクーバー産のレッドシダーの丸太約200本を材料に、釘を殆ど使わない組み立て工法で作られています。
一方で屋根の部分には国産の杉や松を使用。流線型の装飾を施して銅板を張り付けるなど、見た目の寺らしさにもこだわりました。
「カナダの木材で日本のお寺を見るのは初めて!」と親交のあるレナルド・J・エドワーズ前駐日カナダ大使も感激されていました。
校倉造を模した本堂の組立て 窓を多く取り入れ、格天井には七宝焼きの花の絵を描き三体の龍が天井から守り、ログハウス作りではあるが従来の寺院内部とまったく遜色が無い。
床には36mmのパイン材を張り畳は使用せず椅子を使用。冬は暖かく、夏は涼しい、まさに省エネの本堂。
カナダでのハンドカット風景 屋根部分の製作
(ログと伝統建築を融合させた棟梁苦心の作)

本堂内写真

※画像クリックで拡大

日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー優秀賞受賞

日本のログハウス界をリードするメーカー及びビルダーが集まる「日本ログハウス・オブ・ザ・イヤー」にて
「2001年度優秀賞」を獲得致しました。
総評よりの抜粋:ハンドカット分野では「デザインには定型化が感じられ」「今後の課題があるように思える」と昨年書いたが、お寺の本堂の出現が惰性を突き破った。
素朴なログハウス、街の中に溶け合うログハウス、営業部門も様々な分野で使われていて面白くなってきました。今回も「日蓮宗本住寺本堂」などがそれ。木の香りに包まれて、お経を聴くのは有り難いことかもしれないですね。