◇予約制◇
中込内科医院
 ...Nakagomi Medical Clinic
Clinic Info.
Home(当院概要)
院長プロフィール
心臓ドック
各種健康診断
各種予防接種
プライバシーポリシー
院内の様子
通院手帳
中込内科しんぶん

Health Care
肥満度チェック!
カロリーチェック!
動脈硬化と高脂血症
心臓のおはなし
高血圧から身を守る!
ジェネリック(後発)医薬品

Topics
禁煙治療 
インフルエンザ予防接種
肺炎球菌ワクチン




 心臓のおはなし



■ 増え続ける心臓病


心臓病は日本人の死因第2位(1位はガン)で、年々増え続けています。また、突然死の60〜70%は、心臓病が原因で起こるといわれています。なぜ日本人に心臓病が増え続けているのかというと、まず食生活の欧米化があげられます。動物性脂肪の多い食事などが原因で、高脂血症、糖尿病、肥満などが増え、心臓病を助長していると考えられます。加えて、複雑化する社会のしくみによるストレス、過労も、心臓病を誘発する一因になっています。
不適切な生活習慣が心臓の負担になっているのですから、逆に、生活習慣を改善することによって、心臓病を予防することだってできるのです。万一心臓病にかかっても、早期に適切な治療を行えば克服することも可能ですので、ご自分の体の変調を的確に感じ取り、わずかなシグナル(信号)も見逃さないようにして下さい。


■ 心臓の豆々知識

心臓の役割
心臓は全身から栄養や老廃物を含んだ血液を集め、いったん肺へ送って酸素を取り入れた後、再び血液を全身に送り届ける「ポンプ」の役割をしています。このポンプ機能が低下した状態が「心不全」です。
心臓の大きさ
心臓の大きさは、その人の「握りこぶし大」、重さは体重の1/200程度で、成人でおよそ200〜300gぐらいといわれています。
心臓の位置
心臓は左胸にあると信じている方が多いようですが、実際は左右の肺の間で、胸のほぼ中央(胸の中心よりやや左寄り)にあります。
心臓は、休むことなく1日に10万回も拍動(鼓動)している働き者です。心臓がたったの5秒仕事をさぼっただけで、脳は働きを止め、意識がなくなってしまいます。心臓がストライキを起こす前に、生活習慣を見直して、心臓をいたわってあげて下さい。


■ 心臓の四つの部屋

心臓は左右、上下の四つの部屋「右心房」「右心室」「左心房」「左心室」に分かれています。右心房と左心房の間は「心房中隔」、右心室と左心室の間は「心室中隔」と呼ばれる壁で仕切られています。
四つの部屋の働き
心臓をポンプに例えると、心室が主ポンプで、心房はそれを助ける補助ポンプの役割をしています。右心房と右心室のペアは、全身から集められた古い血液(静脈血)を肺へ送る仕事をしています。左心房と左心室のペアは、肺で新しく生まれ変わった血液(動脈血)を全身へ送る仕事をしています。左心室は、心臓のポンプのうちで1番大きな役割を果たしているのです。
弁(弁膜)の働き
「三尖弁」「肺動脈弁」「僧帽弁」「大動脈弁」の四つの弁(弁膜)は、心臓の動きに合わせて開閉し、血液の逆流を防いでいます。


■ 心臓が気になる方へ

心臓に異常が現れると、シグナル(信号)として自覚症状が出ます。

こんな症状はありませんか・・・?
  • 胸痛
  • 動悸
  • 息切れ・息苦しい
  • むくみ
  • 倦怠感(疲れやすい・だるい)
  • めまい・失神
自覚症状の感じ方(敏感度)には個人差があるため、中には無症状の方もいます。ジョギング中の急死など、無症状だからといって油断はできません。逆に神経質になりすぎて、常にちょっとした症状にもビクビクしながら生活しているのは、人生がもったいないと思います。ご自分の敏感度を知ることも大切です。「ひょっとして心臓病?」と不安を感じたら、循環器内科に早めに受診して下さい。その際、専門医に、ご自分の症状について「順序よく詳しく正確に」伝えることが大切です。


■ 虚血性心疾患

日本人の死亡原因第2位の心臓病・・・その中でも虚血性心疾患が大部分を占め、最近特に増加しています。虚血性心疾患の多くは、動脈硬化が引き金となっています。
冠(冠状)動脈は王様の冠のように、心臓全体をぐるりと取り巻いています。心臓は、心筋という丈夫な筋肉を収縮・拡張させて、血液を全身に送り届けるポンプの働きをしていますが、その心筋に血液を運んでいるのが冠動脈です。心臓は、冠動脈を通って流れてくる血液から、酸素や栄養をもらって動いているのです。
冠(冠状)動脈は、特に動脈硬化を起こしやすい場所で、動脈硬化や冠攣縮(冠動脈がけいれん<スパズム>を起こして狭くなること)によって血液がスムーズに流れなくなると、心筋は酸素と栄養が不足し、働きが低下します。このように、必要な分だけ血液が供給されなくなることを「虚血」といいます。そして、この「虚血」が引き起こす心臓の病気を「虚血性心疾患」といいます。虚血性心疾患には「狭心症」と「心筋梗塞」があります。


■ 狭心症と心筋梗塞

冠動脈で動脈硬化が進行し、その結果として起こるのが「狭心症」と「心筋梗塞」です。
「狭心症」
図 1動脈硬化によって内腔が狭くなり、血流が減少します。
図 2冠動脈がけいれん(スパズム)を起こし、内腔が狭くなり、血流が減少します。
・心臓は酸素不足、栄養不足におちいり、胸痛が起こります。

「心筋梗塞」
図 3動脈硬化によって内腔が狭くなった上、血栓(血のかたまり)ができて、血管がつまってしまいます。そのため、そこから先に血液が流れなくなります。
・心筋に酸素と栄養が供給されなくなり、心筋組織が死んでしまいます。
・激しい胸痛が起こります(中には無症状の方もいます)。
・生命を左右するため、治療には一刻を争います。一刻も早く救急車を呼ぶことが大切です。


胸痛の特徴
  狭心症 心筋梗塞
痛みの強さ 圧迫されるような、またはもやもやとした、いやな感じの痛み
「しめつけられる」「息がつまる」「押さえつけられる」「やける」など人によって違う
「押しつぶされる」「えぐられる」「重い石がのしかかる」「鉄の爪で引き裂かれる」などど表現されるほど強烈な痛み
※高齢者や糖尿病の人で痛覚に問題がある場合、または心筋梗塞の範囲が小さい場合、痛みを感じないこともあります。原因不明の吐き気やめまい、しびれ、だるさなど違和感を感じたら、心臓のことも疑って受診して下さい。
痛みの場所 「ここ」と指差すような狭い範囲ではなく、「ここらへん」というような、ある程度広い範囲
胸の中央、左胸、のど・下あご、左肩・腕、みぞおち(胃の上)、右胸など
狭心症と同じ
痛みの続く時間 1〜15分くらい(長くても30分以内)
安静にすると、すっとおさまる
強い痛みが短くても30分、長い場合は6〜8時間
安静にしても、良くならない
※15分以上激しい痛みが続いたら心筋梗塞を疑って、主治医に連絡し救急車を呼ぶ必要があります。
起こりやすい時 ほとんどが労作時(心臓が働きを高めた時)
興奮したりストレスでも起きる
季節では寒い冬が多い
※ただし安静時や就寝中に起こる場合もあります
多くの場合「ある日突然」
狭心症同様、寒い冬に多い
ニトログリセリン
※血管を拡張させる作用がある薬です
舌下すると「スー」っとおさまる 舌下しても効かない
※心筋梗塞で倒れた方の中にも、一時的に薬が効いたという方がいますので、薬が効いたからといって、心筋梗塞の心配がまったくないとは限りません。


■ アルコールを飲みすぎたら・・・

飲みすぎた翌朝は、心筋梗塞、脳梗塞に要注意です!アルコールには利尿作用があります。また、体が熱くなり、寝ている間にたくさん汗をかきます。そのため体の水分が失われ、血液が濃くなり、血液が流れにくくなります。翌朝には血液が固まって、血管がつまってしまうのです。
アルコールは飲みすぎないことが大切ですが、もし飲みすぎてしまった場合は、十分に水分を補給して下さいネ!!!


Copyright 2001-2007 Nakagomi Medical Clinic. All rights reserved.