サーカスの髭の団長

 

《 新仮名表記にしてあります。》

 

向 井 未 来

 

    連作俳句は、内容あるいは主題が重なる複数の句で構成される一連の作品で、昭和6年ころから水原秋桜子に

 

よって唱道され、10年ほどの間おおいに流行した。昭和9年発表された日野草城の「ミヤコホテル」十句が有名である。

 

 

 

サーカスの髭の団長サングラス

 

 

 

腕白きブランコ乗りや大西日

 

 

 

夕焼やサーカス小屋の万国旗

 

 

 

軽業(かるわざ)の女の煙草秋近し

 

 

 

サーカスの天幕たたむ晩夏かな

 

 

 

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