『人間便器の作り方』 

 

  

 2006年3月15日初版発行。三和出版発行。カバ・付録DVDつき完本。

 本書はSM雑誌の中でも異色な題材を扱っている書物である。M男に糞便を食べさせることを主眼とした本であるが、従来のスカトロ本とはやや趣きが違う。スカトロ趣味のないM男をどのように「人間便器」へと改造するのかが主眼とされている本である。
 従来からスカトロの食糞行為とSMの食糞行為は混同されがちであった。その「違い」を勉強するために本書を紐解いてみるのも一興であろう。それは端的に言い表すならば「女王様のウンコだから食べたい」と「女王様のためだったらウンコを食べてもいい」の違いである。この微妙な違いを理解するには本書は絶好の教材であろう。

 さて本書の構成はほぼ全ページカラーグラビヤの本体と付録のDVDからなる。
 しかし圧巻はなんといってもDVDのほうである。132分に渡ってM男を人間便器に改造する過程が描かれている。
 そしてクライマックスでは文字通り男の口に容赦なく糞便がひり出される。

 江戸時代の牢獄では食糞は刑罰の一種であった。
 そのような凄惨きわまるハードSMの一端を覗いてみたいと思っている読者諸兄にお勧めの書物である。

 

 (黒猫館&黒猫館館長)