FFの部屋

 

エアリス ヴィンセント セフィロスNEW

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エアリス

 

 「エアリス」はプレイスティション用ゲーム「ファイナルファンタジーZ」に登場するキャラクター。21歳。スラムの花売りを職業とする。神羅カンパニーのガスト博士とイフェルナの娘。巨大都市・ミッドガルで生まれ育ったが、実は普通の人間ではなく「古代種」と呼ばれる星と対話できる能力を持つ特殊な人間であった。最後はセフィロスの凶刃に倒れるが、その魂は残され、クラウドたちのパーティの行方を見守ってゆく。 

 

【作品データ】

 

【作品基本データ】

「ファイナルファンタジーZ」

1997年発売。スクウェア発売。CDROM三枚組。スーパーファミコンからプレイスティションへ乗りかえたファイナルファンタジーシリーズの第一弾であり、その壮大な構想と緻密な世界観が世界的に評価された。文化庁メディア芸術祭のデジタルアート部門優秀賞受賞。

【ストーリー概要】

巨大企業組織・神羅が星のエネルギーである「魔光エネルギー」を吸い上げることで星は危機に瀕していた。神羅とそれに反抗するレジスタンス・アパランチの対立・抗争は激化の一途を辿り、ついにアパランチはミッドガルの一壱番魔光炉の破壊を決行する。その際、アパランチは元神羅のソルジャーであった「クラウド」を仲間に引き入れる。そしてクラウドは星の運命をも左右する巨大な戦いに運命的に巻き込まれてゆく。

 

【イラスト解説】

 両手をしっかりと握り締めたエアリスはなにを祈っているのでしょうか。今まさに魔光エネルギーを吸い取られ、苦しみ死につつある星を救うことでしょうか。あるいはライフストリームに巻き込まれたクラウドの無事を祈っているのでしょうか。
 このイラストで描かれている大きな優しそうな眼がエアリスの星を救うほどの大きな慈愛をありありと物語っています。また髪の毛のねじれぐあい、紅い服の発色も抜群に良いです。
 観れば観るほどイラストの中のエアリスが現実に生きるわたしたちの苦しみを軽減してくれる、そんなヒーリングの効果を持つイラストに仕上がってします。

 

  

ヴィンセント

 

 ヴィンセントはエアリスと同じくゲーム「ファイナルファンタジーZ」に登場するキャラクター。年齢不詳。神羅屋敷の地下の洞窟で棺桶の中で眠っていたところをクラウドたちのパーティに発見され仲間となる。戦闘時は「ガリアンビースト」というリミッド技(必殺技)で怪物化する。その正体に関しては謎に包まれた不明な点が多い。なお、ヴィンセントの正体はゲーム後半に明かされる。 

【作品データ】

【作品基本データ】

同上。

【ストーリー概要】

同上。 

 

【イラスト解説】

 まるで幽霊のように生気がなく病的に神経質そうなヴィンセントの表情がありありと表現されたイラストです。彼はいつも「わたしは罪を犯した」と呟くのですが、その罪悪感ゆえの苦悩が表情にも表れているのでしょうか。
 また血のように紅いマントがヴィンセントの「妖気」をますます増幅させています。マントを止めるベルトも小道具としてうまくイラスト全体のアクセントになっています。
 総じて怪物に変身するにふさわしい「人外の者」という雰囲気を漂わせたイラストで、観ているだけでヴィンセントの妖気がわたしたち鑑賞者の側に忍び寄ってくるようです。

 

 

セフィロス

 セフィロスはプレステ用TVゲーム「ファイナルファンタジーZ」に登場するキャラクター。元は神羅カンパニーのソルジャーでクラウドの先輩。その後、神羅カンパニーを離脱してプレジデント神羅を暗殺、神羅、クラウドのグループに敵対する第三勢力のボスとなる。妖刀・マサムネを振りかざし、鬼神のごとく戦う戦闘力は絶大であり、エアリスを殺し、さらに北の大空洞でクラウドたちを待ち受ける。ファイナルファンタジーZ、最強・最後の敵。

  

【作品基本データ】

同上。

【ストーリー概要】

同上。

 

【イラスト解説】

 このイラストこそ作者のファイナルファンタジーZイラストのクライマックスです。まさに「完璧・完全」なセフィロスに仕上がっています。それほどまでにセフィロスの強さ・美しさ・その他すべての要素が詰め込まれたイラストになっています。
 まずこのイラストの見所は、セフィロスのマントのような服や肩のヨロイなど材質の質感が100%発揮されていることに注目してみましょう。こういう「細かい描写」に作者の実力が滲み出ています。
 妖刀・マサムネも手に持つのではなく、横に縦に描かれているという画面構成の妙も注目です。
 また背景にあえてなにも描かないというのが、作者の「セフィロス単体だけで勝負する」自信がありありと溢れているようで思わず「凄い!!」と唸ってしまう傑作イラストです。

 

 

(彩華さん&黒猫館&黒猫館館長)