戦隊の部屋

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マリア 女王アハメス(陣羽織) 女王アハメス(前期) ズバーン様
大神官ガジャ 永遠の冒険者たち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マリア」

  

(彩華さんのルナティック・ルーンとの相互リンク記念に頂きました。)

  

 

【作品データ】

「マリア」はTV番組「鳥人戦隊ジェットマン」に登場するキャラクター。ジェットマンの敵の「次元戦団バイラム」の女幹部。元はスカイフォース隊員で竜の恋人である「藍リエ」。しかし敵幹部・ラディゲに洗脳されてマリアとなる。最期は記憶を取り戻し、竜の手の中で息を引き取った。演技=丸山真穂。

「鳥人戦隊ジェットマン」

放映期間=1991〜1992年。全51話。テレビ朝日系列放送。スーパー戦隊シリーズ第15作目。原作=八手三郎。プロデューサー=鈴木武幸(東映)・梶淳(テレビ朝日)。監督=雨宮慶太他。脚本=井上敏樹他。

 

 

【イラスト解説】

 「悪の女幹部」でありながら、このマリアがどこか優しい面影を残しているのは竜の恋人であった「藍リエ」時代の記憶が残っているためでしょうか。非常に豊かで印象深い表情です。
 また曲線を主体とした帽子やコスチュームが非常に良く描けています。影の付け方も抜群にうまく紅いブローチがイラスト全体のアクセントになっています。
 「戦うトレンディドラマ」と呼ばれた「鳥人戦隊ジェットマン」の敵・女幹部にふさわしい「強さ」と「艶」をまざまざと感じさせてくれるイラストです。 

 

 

 

 

 

 

「女王アハメス(陣羽織)」

 

(当黒猫館90000HIT記念に頂きました。)

 

【作品データ】

「女王アハメス」はTV番組「電撃戦隊チェンジマン」に登場するキャラクター。元アマゾ星の女王であったがゴズマにアマゾ星を滅ぼされて、ゴズマの首領である星王バズーの部下になる。巨大鳥・ジャンゲランに乗って高速移動する。なお、このコスチュームは「後期ヴァージョン」。演技=黒田福美。

「電撃戦隊チェンジマン」

放映期間=1985〜1986年。全55話。テレビ朝日系列で放送。スーパー戦隊シリーズ9作目。原作=八手三郎。プロデューサー=鈴木武幸(東映)・加藤守啓(テレビ朝日)。監督=堀長文他。脚本=曽田博久他。 

 

【イラスト解説】

 女王アハメスの陣羽織ヴァージョンです。まずシルバーのヨロイの質感が非常に良く出ていることに感服させられたイラストです。影の付け方も上手く、非常に緻密にヨロイが描かれています。アハメスの表情もまさに「女王」然とした「自信」に満ち溢れており、観ていて非常に圧倒されるイラストです。やはり「女王」たるものは「美貌」と「気品」と「強さ」を兼ね備えていなくてはならない、と深く感じいってしまったイラストです。また陣羽織だけではなく、左手に「指揮棒」も描かれています。生っちょろい戦闘員がいたら、即この指揮棒でバシッ!と一発やられそうです。この姿では「悪の女幹部」というより、「デンジマン」登場の「ヘドリアン女王」のような「首領」の貫禄さえ感じられます。願わくばアハメスが「星王バズー」をクーデターで倒して「首領」の座につくという別ヴァージュンも観てみたいと思ってしまうわたしは贅沢でしょうか。

 

 

 

 

女王アハメス(前期VER)

  

【作品データ】

同上。

 

【イラスト解説】

 このイラストは出渕豊氏によるデザインの大星団ゴズマの女幹部・女王アハメスの前期ヴァージョンです。この上にあるヨロイ風の後期ヴァージョンとじっくり見比べてみましょう。
 まずふわふわした「ひだ」が何枚も重なっている複雑なデザインの服が非常に丁寧に描かれています。またふわふわした服の下のスーツもキチンと描かれていています。
 下のスーツの「黄色いライン」がイラスト全体のアクセントになっていることに注目してみましょう。

 女王アハメス前期ヴァージョンで最も特徴的と言えるのが頭に付いている「猫耳」ですがこれはどうも当時の宇宙船などの解説記事を読んでみますと「狐の耳」のイメージのようです。「女狐(めぎつね)」という言葉がありますが、そのような「一見すると可愛く見えるが実はあなどれない」のが女王アハメスなのだと思います。

 「後期アハメス」と今回の「前期アハメス」のデザインを見比べてみますと、アハメスのゴズマ内部での地位の変遷が「司令官となった後期」=「威厳」、「前線指揮官であった前期」=「小悪魔的」というデザインの変化によって視覚的に理解できるようになっております。

  

 

 

ズバーン様

 

【作品データ】

「ズバーン様」はテレビ番組「轟轟戦隊ボウケンジャー」に登場するキャラクター。古代レムリア人によって製造された伝説の大剣人。普段は剣の形をしているが敵の出現で突如ロボット形態に変形する。時に巨大化する神秘な力を持ち、その能力にはまだ未知数な部分が多い。なお、ズバーン様の性格は戦闘時以外は極めて温厚にして明るく、チーフ(レッド)に手作りのカレーを食べさせるといったほのぼのとした場面も見られた。話す言葉は「ズバッ!」「ズバーン!」「ずば〜ん・・・」のみ。

「轟轟戦隊ボウケンジャー」

2006〜2007年。テレビ朝日系列放映。全49話。原作=八手三郎。プロデューサー=シュレック・ヘドウィック(テレビ朝日)・日笠淳(東映)他。監督=諸田敏也他。脚本=会川昇・小林靖子他。音楽=中川幸太郎。声の出演=堀秀行。 

 

 

【イラスト解説】

 まるで微笑んでおられるようなズバーン様のお顔が印象的です。ロボットなのにちゃんと「表情」がわかります。またポーズも「踊るようで」ありズバーン様の底知れぬ陽気さが演出されています。
 そしてなによりこのイラストの見所は黄金色に輝くズバーン様の全身のヨロイのような装甲です。金色に輝くこのお姿はまさに「神像」のようです。またバックもキラキラと光っているような処理が施されており、「観ているだけでこころが暖かくなる」、そんな観る人の心を平安にさせる癒しの効果を持ったイラストです。

  

 

大神官ガジャ

【作品データ】

同上

【イラスト解説】

 ボウケンジャーの敵「ネガティブシンジケート」の中でも最も強大な「ゴードム文明」の大幹部がこのガジャ様です。ガジャ様は戦隊シリーズでは非常にひさしぶりの「顔出しおじさん幹部」で子供たちとファンを喜ばせてくれました。「怖い」のはもちろんですが、ユーモラスな側面も持つ悪役で一躍人気者になりました。

 イラスト的にはガジャ様の「恐竜の骨」をモチーフにしたようなコスチュームに注目してみましょう。また「ニヤリ!」という感じの不敵な笑み、そしていかにも「地下のアジト」で悪だくみしている雰囲気のバックと照明が見所です。 

 

 

永遠の冒険者たち

 

 

【作品データ】

同上

【イラスト解説】

 このイラストこそまさにイラストレーターとしての彩華さんのボウケンジャー・イラストの決定版です。手前に立つ六人のボウケンジャーたち、そしてその中心にそびえ立つズバーン様、そしてさらにその上に「あたかもいにしえの英雄のように」六人のボウケンジャーたちの素顔が描かれています。
 これはあたかも最終回における「記念写真」のようであり、そしてこれからも続いてゆくボウケンジャーたちの冒険への餞(はなむけ)のイラストのように感じられます。
 このイラストには現れていないですが、風のシズカや幻のゲッコウ、リューオーンやガジャ様までもボウケンジャーたちの横で微笑んで立っている雰囲気がしてきます。
 そのような幸福感と最終回にふさわしい「かすかな哀愁」と、そして「未来への希望」を感じさせてくれる彩華さん版ボウケンジャー・イラストのクライマックスです。

 

 

(黒猫館&黒猫館館長)