(暗闇獣第一号)

まだらミイラ出現

 

<まだらミイラ>

(ずるずる・・・びちょ!ぐしゅるるるるるーーー・・・)

ひひ・・・ヒーーーーーーひっひっひーーーーー
いつ飲んでも美味いのお。
人間の脳味噌というやつは。
おまえは蟹味噌を食べたことがあるか?
似ている!
その味に似ているぞ!!
・・・人間の脳味噌というやつは・・・
非常にわかり易い喩えじゃろう?

ひひ・・・ひーーーーひっひっひーーーー

さて。
挨拶だな。

暗闇獣・まだらミイラ、参上・・・。
ダークロン内部でもわたしは恐れられている。
「闇の十二使徒」様でさへわたしには敬意を払っているさ。
わたしはそれほど恐ろしい、「暗闇獣」さ・・・
ひひ・・・



閲覧者よ。
おまえとは一度会っているな。
黒猫館地上の「秘密会議室」で。
あの時、光姫や黒猫館館長を脅かしたのがわたしだよ・・・

ひひーーー!!

え?
ええ??
閲覧者よ。

わたしが怖いか・・・?

・・・そうか!怖いのか!?
無理もない!
無理もなーーーい!!

わたしのこの姿を見てしまったからにはな。
ひひ・・・
「悪夢」をそのまま造形すればこうなるという見本よ!

なんならおまえもこの人間のように鼻から触手を差し込んで、
頭蓋の内側から脳に侵入して、
脳味噌を吸い出してやろうか。

こいつはおまえの前にこの部屋に入ってしまった人間だよ。
死んださ。
苦悶と恐怖にじわじわと苛まれながら!
絶望のうちに生涯を閉じた哀れな男さ!

さあ、おまえもこうなりたいか!?

ひひ・・・

・・・震えているな。
素裸の赤子のように。
恐ろしいだろう・・・
無理もなーーーい!
ひーーーーひっひひーーーー



さて閲覧者よ。
おまえを闇の帝王の神殿へと連れてゆくのがわたしの務めだ。
なんのために?
・・・決まっておろう!
おまえを戦闘員・ダークマンへと改造するためだよ!

おまえは闇の尖兵となるのだ。
惑星βー1118(地球)破壊のための工作員としてな!
それがおまえの望みだったのだろう!?

さあ!
行くぞ!
ママにおさらばしろ。
旅立ちの時だよ!
おまえは「大人」になるんだよ!

ひひーーーひーーーーーひっひひーー

さあ。
こい。
こーーーーーい・・・

ダークロンの本部

 

 

 

「闇の神殿」へ

 

 

逃げる ついてゆく