紅い眼鏡の部屋

 

 

 

 

紅一「なんだと・・・うどんは、うどんはどうした!?」
そば屋のオヤジ「変わっちまったんですよ!
街も人も。信号はうすぎたねえ灰色に変わり、もう濁った
青にさえもどらんのですよ。お前さんはまだいい。
牛丼の牛五郎。
回転焼きの甘太郎。
中辛のサブ。
ハンバーガーの鉄。
クレープのマミ。
どこでどうしているのやら。
月見の銀二も死んでしまえば墓場の銀二ですよ。」
紅一「ところで、、、お前だけはなぜここにいる?」
オヤジ「・・・」
紅一「なぜだ!?」
オヤジ「・・・・・・・・幽霊だから。」
紅一「・・・・・・(真っ青)」ダダッ!(逃走)

オヤジ「あ、濁った青に戻った。」

完。

 

【解説】

 「紅い眼鏡」は1987年製作の実写映画。監督は押井守、 脚本は伊藤和典。
 あまりに過激な捜査により解散を余儀なくされた警視庁特査一課、通称ケルベロス・地獄の番犬。 そのリーダー 格である都戸目紅一がかっての街に帰ってきた。 そして巻き起こる不条理で奇妙な珍騒動。

 なお、本作品は一部でカルト的人気を博し、「ケルベロス・地獄の番犬」「人狼」「犬狼伝説(漫画)」などの 続編が制作された。
 その人気は現在でも衰えていない

 

 

(黒猫館&黒猫館館長)