アバレンジャーもうひとつの最終回

 

(作・ハムちゃま)

 

「オオオバレンオー」

爆竜必殺オオアバレスロットル!!!

(ぐおおおおお〜〜〜〜〜〜〜ん!!!)

オオアバレンオー渾身の必殺技が邪命神デズモゾーリャに炸裂した!!


「邪命神デズモゾーリャ」

ぬうおおおおおおおおおぅぅぅ・・・・・・・!!!

・・・きりえーーーー!!!・・・

七色の光がデズモゾーリャの全身から乱反射する。
そして崩壊を始めるデズモゾーリャ。
邪命神デズモゾーリャ、その何億年にも渡る悪夢の生命体が今、滅びをむかえようとしている。


「リジュエル」

デ・・・デズモゾーリャさまーーーーーーーーー!!!


エヴォリアンの巫女、リジュエルが絶叫する。
しかしデズモゾーリャの大崩壊は続いてゆく。

(ぐわしゃああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!)

デズモゾーリャの全身が地面に向かって舞い落ちる!!
大崩壊は終わった!
邪命神デズモゾーリャ、その邪悪な生命が正義の鉄槌によって断たれたのだ。


「凌駕」

やったぜ、みんな!!


「幸人」

長い戦いだったな。


「らんる」

これで平和な世界が戻ってくるのね!!


「アスカ」

みなさんのダイノガッツのおかげです!


「壬琴」

さて、俺は新しいゲームを探しにゆくとするか・・・


アバレンジャーのメンバーが正義の勝利をかみ締めているその時、ある奇跡が起こった。


「ヤツデンワニ」

あ・・・
あれ・・・
どうしたのかな・・・
ボク・・・

アレーーーーーー!!!

ワニの身体が発光し始める。
をを!!見よ!!!
ヤツデンワニはデズモゾーリャの邪悪な呪いから解き放たれて今、新たなる誕生を迎えようとしているのだ!

発光が徐徐におさまってゆく。
そして・・・

光の中からひとりの美青年が現れた。


「ヤツデ君」

よっ!!
よーやく元にもどれたな。
アバレンの諸君、これがボクの本当の姿だ。

なんとワニの正体は超美形!!
しかもビジュアル系的妖しさを漂わせる妖艶ぶり!!


「らんる」

きゃーーー!!
ヤツデさんッツ!!

ヤツデ君に抱きつくらんる。


「幸人」

らんる、邪魔だ!!
ヤツデは俺の男だッ!!


「凌駕」

う〜〜〜〜ん。
こういうのも「やおい」というのかな〜?
ね?舞ちゃん。


「舞」

愛があればいいと思うよ!


ヤツデ君を廻っててんやわんやのらんると幸人。
茫然とその光景を見ているアスカとまほろ。
最終回だというのにあまりに脳天気な展開にあきれ返っている壬琴。


「らんる」

ええい!!
らんるが火事場の馬鹿力で幸人をぶっ飛ばした!
そして、ヤツデ君の手を握る。


「らんる」

ヤツデさん、行きましょう!!
わたしたちの新天地へ!!


「ヤツデ君」

う〜〜〜〜ん。。。
そ、それもいいかも。。。


「凌駕・アスカ・まほろ・舞」

らんるとヤツデ、幸せになれよ〜!!

ヤツデ君とらんるが手を取り合って朝日に向かって歩いてゆく。
その出発に喝采を贈るアバレンジャーたち。

その情景はダイノアースのアナザーアースの新たな出発を告げる荘厳な情景であった。


「幸人」

くそッ!
ヤツデを女に取られるとはな。・・・

うえ!!


「リジュエル」

幸人さん、
わたしがいるじゃない・・・

リジュエルから逃げ惑う幸人。
それを見て大笑いのアバレンジャーたち。


「アスカ」

まほろ、そろそろ行くか。
みんなが騒いでいるうちに。

湿っぽい別れは好きじゃないんだ。


「まほろ」

うん。
そうだね。
行こう。
アスカ。


アスカとまほろがダイノアースに続く、次元廻廊を歩いてゆく。
しかしそのことにきずいているアバレンジャーのメンツはまだひとりもいない。


「凌駕」

なにはともあれ、エヴォリアンは滅んだ。
めでたしめでたし。


「壬琴」

エヴォリアンは滅んでも、ジャカンジャはすぐそこまで来ているかもしれないぞ・・・


「全員」

ん?
今なんて言った?
壬琴。


「壬琴」

いや。
なんでもない。


かくしてアバレンジャーの活躍によってダイノアースとアナザーアースに平和が訪れたのだ!!

さようならアバレンジャー!!

そしてありがとうアバレンジャー!!!



(アバアバアバアバアバレンジャー・・・)←ED

 

 

(2005年7月6日)