『痴人の愛』

 

 

 

春川ナミオ著。サン出版刊。初版昭和55年8月5日発行。カバ完本。大判。 

 戦後マゾ絵の世界をリードしてきたといっても過言でもない春川ナミオ画伯の作品集。最近は「巨女と子男」というシュチュエーションにこだわられている春川氏だがこの時代はまだオーソドックスなマゾ絵を描いている。
 最もオーソドックスと思われる「女王様と奴隷」もあるし、「お嬢様と下男」、とか「女看守と囚人男」とか「女の先輩と男の後輩」などバリエーションが豊富で面白い。どんな嗜好のM男性のニーズにも応えられるのが本書といえよう。尚、白黒が主だがカラーページやポスターもついており読者サービスにたけた一冊と言って良いだろう。